これさえ知っていれば安心!和服クリーニングの基礎、所要日数と料金は?

これさえ知っていれば安心!和服クリーニングの基礎、所要日数と料金は?

最近では手軽に購入できるものもありますが、和服といえば普段着などと比べて高価な物がメジャーでしょう。

また和服を着るときは特別な日が多く、きちんと着こなしたいアイテムでもありますね。

そこで今回はみなさんのお困りごとにも良くのぼる和服クリーニングの基本情報、依頼時に知っておきたいポイントや所要日数、料金についてまとめました。

またご自宅で行いたいお手入れ法もご紹介していますのでぜひご活用ください。

和服クリーニングの基礎

まずは和服クリーニングの基礎と題して、基本的なクリーニングの流れ、加工や仕上げの種類と和服クリーニングの対象となるアイテムについてお届けします。

和服クリーニングの基本的な流れ

和服クリーニングというと非常に特殊なイメージがありますよね。そこで基本的な流れから見ていくことにしましょう。

1.汚れなどの確認

シミや色焼け、擦れなど細かな部分まで拡大鏡などを使用しながら状態の確認を行います。和服が高価な物であれば、いきなりクリーニングを行うのではなく、確認手順で見積金額を出してから作業に取りかかることも少なくありません。

2.下洗い

汚れがつきやすい部位(衿・袖口・裾)から先に下洗いを行います。これを行うことで、汚れがシミとなってしまうので防ぐことができます。

3.シミ抜き

シミ抜きを扱っている業者はすべての業者ではありませんが、シミがあり、それが大きい場合はこの段階で先にシミ抜きを行います。和服の場合、手作業で1つ1つ行うのが基本です。

4.洗い工程

いよいよ和服クリーニングの洗いの工程です。

洗い方には、丸洗い・京洗いと、水洗い・洗い張りの大きく分けて2つが存在します。前者は水を使用しないいわゆるドライクリーニングです。ただしこの方法だと汗などの水溶性の汚れが落ちにくいのが難点です。そこで丸洗い+汗落ち加工などの別加工も存在するのです。

後者はあまり一般的ではありませんが、着物をほどき水洗いしてしまう方法です。手間もかかり、金額も高額になるので行っている業者も少ないですが、長期間着ていなかった着物を着用する前にはおすすめです。

和服クリーニングの加工・仕上げの種類

では和服クリーニングの加工と仕上げの種類について簡単にご紹介しましょう。

加工としてはシミ抜きや汗抜き加工といったものが一般的です。シミについては専門の溶剤や水などを使用して丁寧に処理を行います。またクリーニング店によっては色焼けなどがあるものに対して色修正を行うこともあります。

仕上げは和服クリーニングの基本的な流れの洗い工程の後に行われる、乾燥以降の作業をさします。乾燥は自然乾燥だったり通気性の良い専用の乾燥室に入れたりしながら、時間をかけて水気を取り除きます。

その後に、スチームを使用して仕上げていきます。湯のし仕上げとも呼ばれる方法で、蒸気で生地のシワを伸ばしかつ風合いを柔軟にすることはもちろん、色柄の発色も良くさせる大事な工程です。

和服クリーニング対象アイテム

和服クリーニングと一言にいってもどんなものが対象となっているのかは分かりづらいものですね。店舗によっても異なりますが、一般的な対象アイテムを男性、女性で分けてご紹介しますので参考にしてください。

まず男性の対象アイテムには以下のようなものがあります。

・和服本体・帯・羽織・襦袢・足袋など

女性は以下のようなものが対象です。

・和服本体・帯・羽織・襦袢・帯揚げ・帯締め・足袋など

上記以外にも対象アイテムがあるクリーニング店もありますので、事前に確認しておくといいでしょう。

和服クリーニング依頼時に知っておきたいこと

続いては和服クリーニングを業者に依頼するときに知っておきたい、和服クリーニング前の準備と確認について、そして頻度の目安についてお話していきますね。

和服クリーニング前の準備と確認

まずは和服クリーニング前の準備と確認について見ていきましょう。

準備と確認は基本的には同じことを指しますが、シミや汚れなどの部位を再度確認する事です。そして汚れが複数箇所ある時は、スマホなどで汚れ部位を指さした写真をとっておきましょう。これはクリーニング店に和服を持って行った時の説明に役立ちます。

クリーニング店においては汚れが何か、どこかということで使用する洗剤や溶剤を変えて対処しています。より適切なクリーニングを行うために必要であるため、汚れの部位と分かれば何で汚れたのかも伝えておくと適切な処置が可能となりますので覚えておいてくださいね。

和服クリーニングの頻度の目安

和服って高価なものだし長く使用するには、着用する都度クリーニングをした方がいいのでは?と思われる方も多いでしょう。その反面、頻繁にクリーニングをすることで生地が傷むことってないのという心配事もつきものです。

結論から言うと、ひどい汚れなどで専門的な対処が必要でない限り、着用した後、毎回クリーニングに出す必要はありません。

和服クリーニングの目安としては着用2~3回に1回といったところでしょう。ただしこれは着用頻度が多い方を基本としています。しばらく着用予定がないという方は、都度クリーニングに出してください。

以下に分かりやすくまとめますね。

着用頻度が多い方は、着用の都度クリーニングに出すと、当然クリーニング回数が増えるので生地を傷める可能性もあります。一方着用の頻度が少ない方は、着用の都度クリーニングに出しておくことで、汗じみなどもプロのやり方で取り除いてもらえ、長く和服を楽しめるというわけです。

自宅で行いたい和服のお手入れ方法

せっかくクリーニングに出したからには、日本人らしくきれいに和服を着こなしたいものですよね。そこでここからは自宅でぜひ行って欲しい和服のお手入れ方法を、着用前と後に分けてご紹介しましょう。

和服を着る前のひと手間

和服を着る前に行いたいひと手間は大きく分けて2つあります。

1つ目は和服を着るにあたって、長襦袢、帯などの小物や足袋などの肌着といったアイテムが揃っているかの確認をすることです。さらにこれらに汚れや虫食いなどの穴あきなどがないかを確認しましょう。そうすることで着る当日に慌てるということを避けられますね。これは着用の1~2週間前に行いましょう。

2つ目は和服の織ジワや防虫剤の臭いを消すことです。具体的には風通しの良い場所に、着物ハンガーにかけて吊るしてください。着用の1~2日前に行うのがおすすめですよ。

和服を着た後の2つのお手入れ

続いて和服を着た後に行いたい2つのお手入れを見ていきましょう。

1つ目は和服を脱いですぐに着物ハンガーに吊るすことです。これによって身頃をまっすぐに戻すことができ、型崩れを防ぐことができます。細かい点ですが、必ず着物ハンガーを使用し、縫い目もまっすぐに整えて下さいね。そうすることで着物のたるみを防ぐことができます。

2つ目は和服の点検です。これは着物ハンガーに吊るして乾燥した後に行うお手入れで、自宅でしたい最小限のケアと汚れなどの確認です。

最小限のケアは、外でついた埃などを取り除くことです。着物用ブラシがなければ乾いたタオルで十分ですので、織り目に沿って優しく落としてください。強く擦るのはNGですのでご注意くださいね。

また埃をとりながら、ファンデーションなどの汚れや汗ジミなどがないかを確認してくださいね。

自己処理では難しい汚れなどを見つけた際は早急にプロに任せるのがベストな選択です。放置すると黄ばみの原因になったり、大切な和服が台無しになることも十分考えられます。そこで正しい対処を行ってくれる和服専門クリーニング店にお願いすることが、もっとも安心できかつ着物にも優しい方法だと言えるでしょう。

和服クリーニングの所要日数と料金

最後に気になる和服クリーニングの所要日数と料金の相場について見ていくことにしましょう。

和服クリーニングの所要日数

まず、和服クリーニングにかかる日数ですが5日~1ヶ月程度とかなり開きがあり、明記をしていないお店が基本です。

これは和服クリーニングは汚れの具合や、和服自体の生地がどういったものかということによってクリーニング方法や手順が大きく変わってくるからです。

軽い汚れなどであれば1週間~10日という日数でできることもあります。ただし和服のクリーニングは専門業業者に委託することも多いため、家族経営などの個人店舗に多い傾向にあります。

またシミなどがある場合に、見積もりをしてからクリーニングに取り掛かる場合などは1ヶ月は最低かかるでしょう。

以下に和服クリーニングを行っている具体的な店舗と特徴、日数感をあげていきますね。

・白洋舎(クリーニング店、宅配可)→明記無し

着物が普段着だった頃の創業明治39年の白洋舎では、きもの和洗(やわらぎ)という着物クリーニング専門メニューを取り扱っています。

着物の種類に特化したスペシャリストが対応してくれるという点でも安心感があります。

・ホワイト急便(クリーニング店、宅配可)→明記無し

専門工場でクリーニングをしているホワイト急便も仕上がり日数は明記されていません。また和服のクリーニングにおいても以下の3つのコースが用意されています。

・レギュラーコース(普段着使い、お仕事使いの和服)

・ハイクラスコース(訪問着、留袖、シミがある和服)

・ダイヤモンドコース(長年受け継ぎたい大事な和服)

下のコースになるにつれて所要日数は増えます。

・リネット(宅配クリーニング)→最短21日程度

リネットはシミ抜きを得意としており、和服においてもそれは例外ではありません。また、オプションメニューとして、DX仕上や折目加工などさまざまな和服ならではのサービスも用意されています。

着物に関しては最短21日ですが、浴衣は最短5日で仕上げてくれるようです。

どのお店の場合も、和服を着る日時が決まっており、急ぐという場合は着用日時を告げておくことで、仕上がりが早くなることが期待できますよ。

和服クリーニングの料金

続いては和服クリーニングの料金を見ていきましょう。一般のYシャツやスーツなどと比べて金額に開きがあるのが特徴です。

具体にいうと800円~13,400円程度とアイテムによっても金額が変わってくるのです。さらに現代では和服を普段着としては着用しないので、ニーズが少ないこと、技術力を要し、設備も特殊な物が必要であることも大きく影響しています。

では以下に具体的な店名を上げてご紹介しますね。

・白洋舎

白洋舎の和服のクリーニングの料金は以下の通りです。

・訪問着、つけさげ  9,500円

・ひよく付き留袖  11,000円

・着物 (袷せ)9,000円 (単衣)8,000円

・長襦袢 4,000円 (化学繊維製のもの)2,500円

・名古屋帯   4,500円

持込の取扱いだけでなく、上記金額の1割増しにはなりますが集配サービスも行っています。これによって営業時間を気にしなくてよいというメリットもあり、着物を持ち運ぶのに汚れやシワが不安に感じる方にもおすすめです。

・ホワイト急便

取扱店舗によって金額に差はあるようですが、山口県にあるホワイト急便宇部の例をご紹介しましょう。

・市販着物(ウール、化繊) 2,000円

・市販法衣  3,150円~

・市販浴衣 800円

・市販ハカマ 1,500円

・外注着物/留袖(正絹・テトロン)11,000円~

市販のものは割と安価ですが、外注のものに関しては割高となります。事前にお店に確認する事をおすすめします。

・リネット(宅配クリーニング)

通常仕上げだと以下の料金であり比較的割安感があります。

・着物/浴衣 3,100円~

・着物の肌着や上着 870円~

・帯 2,290円~

1つ1つ手作業で行うデラックスコースだと13,400円~が振袖や留袖、訪問着などの料金です。高く感じますが、反面大事な着物などを安心して任せられるメリットがありますね。

まとめると和服クリーニングは

・高価な物は汚れなどを確認し見積もりをしてから作業に入る

・和服クリーニングは基本的に水は使わない

・和服を着る前には準備物の確認と風通しが大切

・和服を着た後は専用ハンガーにかけ埃を取り除こう

・和服のシミなどは専門家であるクリーニングに出すのがベスト

・和服のクリーニングの頻度は、着る頻度によって変わる

となります。

クリーニング店でも和服のクリーニングを行っているお店は割と多くあります。ただ特殊な物であるからこそ日数は長めに見ておくのが無難です。また料金も商品によって異なるため、事前に相談をすることをおすすめします。

また決して安くはない大事な和服だからこそ、気持ちよく着こなしていくためには、和服のクリーニングのプロの力を借りるのがベストだと言えるでしょう。

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